広大な土地を持つブラジルは南米最大の自動車市場です。
独自の車事情が広がっています。
車は多く、サンパウロは毎日大渋滞ですよね。
本記事では、ブラジルにおける自動車の普及率や人気車種。
交通事情や中古車市場、さらにはエコカーの普及状況まで。
幅広い視点から解説します。
ブラジルで車を所有・運転する際に役立つ情報を網羅しています。
実際に購入したときの注意点もあり、現地のリアルな状況を知ることができます。
ブラジルの車事情について興味がある方、またはブラジルでの車購入を検討している方にとって、必読の内容です。
ブラジルの車事情 自動車の普及率と市場動向
ブラジルは、南米最大の自動車市場を誇り、自動車の普及率も年々増加しています。
2010年代以降、経済成長に伴い自動車購入が急増しています。
特に都市部では自家用車が生活の必需品となっています。
ブラジル国内での自動車普及率は、2023年時点で約47%とされていますが、地域によってその割合は異なります。
例えば、サンパウロやリオデジャネイロなどの都市部では普及率が高いです。
一方、地方ではまだ低い傾向があります。
また、ブラジルの自動車市場は、多様なニーズに応じた多彩な車種が揃っています。
低価格車から高級車まで幅広く展開されています。
最近では、ブラジル国内の自動車産業も成長しており、国内での製造・販売が活発化しているのも特徴です。
ブラジルの人気車種とその特徴
ブラジルで人気のある車種は、コンパクトで燃費が良い車が多いです。
特に、フィアットやフォルクスワーゲン、シボレーといったメーカーが高いシェアを占めています。
経済的でありながら耐久性に優れた車として多くのブラジル人に愛されています。
最近では、SUVなどの比較的大きな車種もふえています。
しかし、都市部の道路は狭く複雑。
しかも、かなり混雑した道路でも扱いやすく、また長距離移動にも対応できるバランスの良い車が人気です。
大型車は、農業や鉱業が盛んな地域では、耐久性が高く、オフロード性能に優れたピックアップトラックが多く利用されています。
さらに、近年では電気自動車(EV)の市場も徐々に拡大しており、エコカーの普及も進んでいます。
中国のBYDをよく見るようになったと思います。
マナウスにBYDの工場がすでにありますが、さらに旧フォードの工場を買収。
年間生産台数も30万台をこえるとのことです。
ブラジルにおける中古車市場の現状と取引の流れ
車を買うざっくりとした手順
- ほしい自動車を決める
- 支払い
- 自動車の検査
- 販売書類の作成、提出
- 自動車名義変更
- 保険加入
店頭で売っている車は当然かなりきれいにしてあります。
もちろん洗って、一時的なコーティングのようなものがしてある。
とてもきれいに見えてもテストドライブは絶対した方がいいです。
中古車を買ったことがありますが、そこら中が壊れていました。
見た目はすごくきれいで、エンジンルームもピカピカでした。
個人での売買では、罰金の有無や税金の支払いなどチェック。
お店のようにいけないところ隠すのが少ないと思います。
でも、状態のチェックはしっかりしたほうがいいですね。
ブラジルの中古車市場は、新車市場と同様に非常に活発です。
経済的な理由から、新車よりも中古車を選ぶ消費者が多くいます。
特に価格帯が手頃な中古車が高い需要を誇っています。
中古車市場では、地元ディーラーや個人間取引が主な取引方法であり、オンラインプラットフォームを利用した販売も増加傾向にあります。
新車価格が上がっているので、中古車の価格も上がっています。
ブラジルの中古車市場での取引は比較的簡単で、ディーラーを通じた取引の場合、購入後のメンテナンスや保証サービスも提供されることが一般的です。
また、人気車種や耐久性の高い車は中古市場でも価値が高いです。
注意したいのは、故障している車でも販売しているところ。
さらに、市場価値よりも高値で販売してくる販売者もいます。
ですから、知り合いの信頼できるところから買えるといいですね。
ブラジルの交通事情と運転マナー
ブラジルの交通事情は、地域や都市によって大きく違います。
大都市のサンパウロやリオデジャネイロでは、交通量が非常に多いです。
大渋滞が日常的に発生します。
これに伴い、運転マナーにも影響が出ており、急な車線変更や強引な割り込みは当たり前。
そのため、ブラジルでの運転には高い注意力と迅速な判断が求められます。
一方で、地方や小都市では、交通量が少ないため比較的運転がしやすいです。
しかし、道路の整備状況が悪い地域も多く、未舗装道路や穴の空いた路面に注意が必要です。
州によって高速道路に穴があいてることがよくあります。
また、信号機の数が少ない交差点や歩行者優先の意識が低いです。
ようやく最近歩行者優先になってきましたが。
さらに、ブラジルでは交通事故が多く、特に夜間や祝祭日には事故が増加する傾向があります。
交通ルールの遵守が重要であり、特に飲酒運転や速度超過に対する取り締まりは強化されています。
罰金の額も上がってきました。
ブラジルでの車の維持費と保険制度の実態
ブラジルで車を所有する際の維持費は、他の多くの国とおなじです。
- ガソリン代
- メンテナンス費用
- 税金
- 保険料など
が主な要素となります。
ガソリン価格は地域によって異なりますが、世界平均と比較するとやや高め。
車のメンテナンス費用は、よく故障するので高くなります。
日本のように道路がきれいな場所ばかりでなく、路面状況が悪い地域ではタイヤやサスペンションの修理が必要になることが多いです。
またタイヤのパンクもよくあります。
ブラジルでは車両に対する税金が比較的高く、
- 毎年の自動車税(IPVA)
- 車の登録料(DPVAT)
- ライセンス(LICENCIAMENTO)
が必要です。
これに加えて、保険の加入が義務付けられており、特に第三者責任保険が一般的です。
保険料は車種や運転者の年齢、運転歴などにより異なりますが、一般的にはかなりの負担となります。
さらに、盗難保険の加入もたいせつです。
ブラジルでは車両盗難が多発。
特に都市部での盗難リスクは高いため、多くの車両所有者が盗難保険に加入しています。
全体として、ブラジルで車を維持するには、これらの費用を考える必要があります。
ブラジル国内でのエコカー普及と環境政策
ブラジルでは、近年エコカーの普及が進んでいます。
政府の環境政策や燃料価格の高騰により、環境に優しい車両への関心が高まっています。
特に、エタノール燃料を使用できるフレックス燃料車(FFV)が当たり前になっています。
フレックスは、エタノールとガソリンを選択して使用できます。
ブラジルは、世界最大のエタノール生産国の一つです。
この燃料はサトウキビから作られています。
エタノールの利用は、二酸化炭素排出量の削減に寄与し、ブラジル国内でのエコカー市場の拡大を促しています。
また、政府はエタノール燃料の使用を奨励するため、税制上の優遇措置を設けています。
さらに、電気自動車(EV)の普及も進んでいます。
しかし、インフラ整備が追いついていません。
少しずつ充電設備を見るようになってきましたが、まだまだだと思います。
それでも、EVの市場は年々拡大中。
電気自動車もよく見るようになりました。
どこにでもある家庭のコンセントから充電できるキットもあるようで、これからも増えていくと思います。
全体として、ブラジルではエコカーの普及が着実に進行しており、政府の環境政策と連携して、今後さらに成長が期待されています。